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パラグアイ国道5号線での工事開始!
2026.01.30

 

バルチップは2023年にパラグアイへ新工場を建設し、南米での供給拡大を図ってきました。

過去記事:南米パラグアイへ進出

 

パラグアイでは現在、着実な経済成長の真っただ中。

農業やエネルギー分野を中心に発展を続けていますが、その一方で課題もあります。

実は国内の約84%の道路が未舗装であり、舗装済みの道路でも劣化が激しいものもあるため、物流や人の移動への影響にとどまらず、交通事故により人命が失われるなど、深刻な問題となっています。

 

 

このような課題を解決する一つの方法として、バルチップを採用したコンクリート舗装を使用する【 国道5号線 】の工事がスタートしました。

 

この工事は延べ90kmの道路建設で、日本でもよく見られるアスファルトではなく、コンクリートが使用されます。

コンクリート舗装が採用される理由の一つがライフサイクルコストです。アスファルトは材料などのイニシャルコストは安いですが、定期的に補修が必要となります。

対して、コンクリートは長期的な耐久性がある材料のため、導入コストは高くても約25年経過した時点でアスファルトよりも維持コストが安くなります。

 

 

とはいえ、イニシャルコストが高くなる方法はあまり歓迎されないものです。

そこで本工事では、バルチップを加えることでコンクリートの耐久性を高めるとともに、舗装の厚さを薄くしました。
さらに、Thin Concrete Pavement(TCP)工法と組み合わせることで、長寿命化を実現した上で、さらに舗装の厚さを薄くすることにより、イニシャルコストの削減も達成しています。

また、アスファルトは石油の精製時に採取できるものですが、パラグアイでは国内に十分な石油精製能力がなく、アスファルト舗装の原料は輸入に依存しています。

対して、コンクリートは材料がセメント+水+石+砂であり、パラグアイ国内でも製造や調達が可能な材料です。

そして、弊社のパラグアイ工場で生産する国産のバルチップ。必要な材料が国内で調達できるため、国産資材を活用できる体制となります。

このアスファルト調達の課題は他の発展途上国でも見られるため、今回の工法がその解決の一助になることが大いに期待できます。

 

 

本工事の試験打設には、同国の大統領、副大統領、公共事業大臣、商工大臣も参加され、10を超えるメディアが詰めかけるなど、注目度が高いプロジェクトです。

このように国産資材を活用できる点から、国としても今後コンクリート舗装を推進する動きが活発になっています。

 

インフラは国を支える土台。安心で安全な道路が整備されることで物流がスムーズになり、地域経済の活性化や新たな投資の呼び込みにも繋がります。

ただ舗装するだけでなく、将来を見据えた技術を取り入れることで、本工事はパラグアイのさらなる成長への大きな一歩になると言えます。

当社のバルチップが社会的な課題解決に貢献できることを社員一同 誇りに思い、他の様々な国へも同様の工法を提案してまいります。