コンクリートは不燃材料であり、火災時にも急激に燃焼することはありません。
しかし火災による高温を受けたコンクリートは内部に水蒸気が発生し、
水蒸気圧や熱応力により、爆裂が生じるとされています。
特にコンクリート強度が高いほど、また含水状態が高いほど爆裂が生じる可能性が高まります。
この現象により、鉄筋が露出して耐火性能や耐久性が低下するだけでなく、
飛散したコンクリート片による二次災害の危険性もあります。
バルチップは加熱により溶融し、繊維が存在していた箇所に微細な空隙を形成します。
この空隙がコンクリート内部の透気性を高め、水蒸気の逃げ道となることで
火災時に内部圧力の上昇が抑制され、爆裂を防ぎます。
国内でもトンネル覆工/地下構造物/高強度コンクリートなどで実績が多くあります。

火災などで高温にさらされた場合において、
繊維から発生するガスについても試験を行っており、
人体に有害な影響を及ぼさないことを確認しています。
耐火性能だけでなく、安全性にも配慮された材料として、
さまざまなコンクリート構造物で活用されています。