土間床や嵩上げコンなどの非構造部位、トンネル覆工や橋梁の剥落対策など建築・土木と幅広く利用されているバルチップですが、
今回はとある港の護岸工事で採用いただいた例を紹介します。
鹿児島県志布志港のコンクリート舗装版(厚み=50mm、5m×5mのコンクリート版)にバルチップが使われています。
ここでは連日多くの貨物船が出入りし、コンテナの荷下ろし等で重機が頻繁に走行するためコンクリートのひび割れ対策が必要になっていました。
厚み50mmで配筋となればかぶりが十分に確保できません。かといって厚みを増やしては、生コンの費用が掛かりコストアップになります。このことから、薄肉でもひび割れ抑制効果が期待できるバルチップを採用していただくことになりました。
打設して1ヶ月以上経過していましたが、特に大きなひび割れは起きておらず50mmと厚みが薄くても十分に効果があることが分かりました。
また、刷毛引き仕上げをしていますが、繊維の表面露出も無く、とても綺麗な仕上がりです。
使用いただいた施工業者様にも、バルチップのひび割れ抑制効果があることを実感していただき、次の護岸工事でもリピートしたいとありがたいお言葉をいただきました。
港湾などの護岸は海水の塩分の影響で鉄筋が錆びる心配があります。一方、バルチップを使用すれば錆の心配が必要ないため長期的にご利用いただくことができます。
今後、地球温暖化や地震に伴う災害の影響で、港湾などの護岸改修・補強工事が出てくることが予想されます。
ぜひ、護岸のコンクリート舗装でバルチップをご利用してみてください。