バルチップは製品によってMK3530やJK3548といった表記をしています。
これはバルチップの繊度(dt)と長さ(mm)を表しており
MK3530であればMKという製品で3,500dt-30mm、
JK3548であればJKという製品で3,500dt-48mmとなります。
(他には2030=2,000dt-30mm、7130=7,100dt-30mm)
MK2030 MK7130
ちなみにdt(デシテックス)とは糸の太さを表す単位で
長さ10,000mで重さ1gの糸が1dtとなります。
つまり、7100dtの方が2000dtよりも太い糸というわけです。
また、基本的には現場での計量などの手間がかからないよう
バルチップ1袋=1m³となるような梱包にしています。
*ただし、用途や要求性能によっては1袋以上添加する場合もあります。
製品名であるMKやJK、PWjrの由来は過去記事で紹介しています。
余談ですが、建築用途 MK3530(3.64kg/m³)を例として、1㎥当りの繊維本数を算出すると、
3500dtは10,000mで3500gという事になり、0.35g/m→0.00035g/mm。
繊維長が30㎜なので0.00035g/mm×30mm=0.0105g(繊維1本当り)
1㎥当り3.64kg添加するので3640g÷0.0105=346,666本/㎥となります。
この膨大な量の繊維がコンクリートに均一に分散することで
ひび割れ抑制などの補強効果が発揮されます。
バルチップの原糸にはフラットヤーンとマルフレンの2種類があり、それぞれ製造方法が異なります。
詳細については親会社である萩原工業㈱のHPをご覧ください。
*画像は萩原工業㈱HPより