News

特殊な目的でのバルチップ【MRI室】
2022.07.04

以前、鉄筋がないことで自由な位置にアンカーを打ち込むことができることを紹介。

→【位置を気にせずアンカー施工

その後のレイアウトの幅が大きく広がります。

 

それ以外にも特殊な目的での施工事例をご紹介します。

今回の事例は病院のMRI検査室。

 

 

このドーナツ型の機械からは超電磁石により強力な磁場が発生していて

迂闊にハサミやドライバーのような金属製のものを持ち込むと

磁力により架台に引き寄せられ事故の原因になるほど。

 

通常はMRI装置の磁場を乱さないように、厚みを増やして鉄筋を使用するか、ステンレス筋で設計されることが多いです。
ステンレス筋は鉄筋に比べると金額も高くなり、配筋/結束作業を行う必要があります。

バルチップであれば面倒な敷設作業を省略し、さらに厚みを増やす必要がないため安価に仕上げることが可能です。

その他にも取調室などでも同様に金属探知機(最近は精度がかなり高くなっている)の誤反応を防ぐためにバルチップが採用されたケースもあります。

 

工期短縮やコストダウン、ひび割れ抑制だけでなく、このような活用もできます!