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バルチップのdt、標準規格について
2021.06.07

バルチップMK7100dt/バルチップMK3500dt/バルチップMK2000dt…

バルチップには数多くのラインナップがあり、用途や目的によって使い分けられています。

ここで多くの方が、7100dt/3500dt/2000dt…「dt」ってなに?と思われたかもしれません。

 

 

dtとは、糸の太さの単位で【デシテックス】と読みます。

 

dtの定義は、長さ10000mで重さ1gの糸の太さが1dtです。

つまり、7100dtの方が2000dtよりも太い糸というわけです。

 

現在建築用途向けには、バルチップMK3500dtが標準規格として使用されています。

ただし、過去10年以上前はバルチップMK7100dtが建築用途向けの標準規格でした。

 

なぜ、7100dtから3500dtへ変更したのか。

過去建築用途向けでは、MK7100dtを0.5vol%(4.55kg/㎥)混入していました。

更なる性能向上を目標に製品改良に取り組んだ結果、

高いひび割れ抑制効果を有したバルチップMK3500dtの開発に成功しました。

 

糸の太さをおよそ半分の3500dtにすることで繊維本数を増やし、なおかつ混入量も0.4vol%(3.64kg/㎥)に減らして実験

を行いました。

 

下図が当時のひび割れ抵抗性に関する試験結果(図-1)と曲げタフネス性能に関する試験結果(図-2)です。

※ ひび割れ抑制効果比=7100dtのひび割れ面積/3500dtのひび割れ面積
ひび割れ面積=ひび割れ幅×ひび割れ長さ

 

 

結果的に、3500dtにすることで繊維本数も約14万本増加し、これがひび割れ抑制効果のアップに繋がりました。

さらには、混入量も0.5vol%(4.55kg/㎥)→0.4vol%(3.64kg/㎥)へ減少することになり、コストダウンにもなりました。

このようにして、建築用途のバルチップMKの標準規格は3500dt となったのです。

 

「ひび割れ抑制効果」と「コストダウン」を兼ね備えているバルチップを現場で是非お試しください。

 

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