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繊維混入率試験とは?
2021.02.22

橋梁やトンネルの現場ではつきものの繊維混入率試験

今回は改めてその概要を紹介します。
そもそも繊維混入率試験とは、コンクリートに対して繊維がしっかり混ざっているかを
確認することを目的とした試験です。
当社では、繊維混入率試験に必要な試験機を一式貸し出しています。

 

▽試験機 繊維混入率試験の開始前、設置状況(現場で撮影)

 

 

それでは、繊維混入率試験の方法を簡単にですが、説明します。

 

(1)準備

 

〇単相100V電源(50Hz/60Hz)を準備。

本体コンセントを電源に差し込む。

 

 

トロ舟(大),こし網(大)を上記写真のように設置。

小型のトロ舟(小)に水を満たす。

 

(2)試験方法

 

   

 

〇繊維入りのコンクリートを一定量採取。⇒試験機でかき混ぜ、こし網(大)で繊維を取り除く。⇒ザルにコンクリートを排出。

 

  

 

⇒水で洗い、ノロを流しながら繊維を取り除く。⇒取り除いた繊維をドライヤーで乾かして重さを計量する。

 

 

これが一連の試験の流れです。詳細はこちらの繊維混入率試験の手順をご覧ください。

 

 

〇繊維混入率試験は、流れだけ見ると簡単そうに見えますが、実際にやってみると想像以上に大変です。

 

施工中に試験をやると作業の負担になりますよね。。

 

 

従来は、繊維混入率試験を高頻度でやる必要がありましたが、トンネルの現場では昨年改定された、

 

トンネル施工管理要領により、1スパンに1回の試験でOKとなりました。

 

 

また橋梁の現場の場合、原則、施工日ごとに最初の1台目で3回の試験をしなくてはいけませんが、

 

バルチップに限り、『実機試験のみ』の試験でOKと、NEXCO総合技術研究所から承認されています。

 

これは過去の試験データの蓄積によって、バルチップの繊維混入率が安定していることが認められたからです。

 

 

頻度緩和については「バルチップMKはく落防止対策性能証明書」の特記事項に記載がありますので、

 

下記からお気軽にこちらまでお問い合わせください。

 

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